高調波
高調波の原因
高調波はたとえば次のような要因で発生する。
- 電力変換装置のスイッチング
- 変圧器の磁気飽和
- アーク炉の稼働
高調波の大きさ
高調波電流の大きさは次の式で表される。
n次高調波電流の大きさ=基本波電流の大きさ÷n
三相6パルス整流回路で考えると
n=6k±1 (k=1,2,3,...)
となるため、高調波電流が最大となるのはn=5のときである。
すなわち第5次調波が最大となる。
高調波による障害
高調波が工場配電設備や一般送配電事業者の系統に流入すると、たとえば次のような障害が生じる。
- 進相コンデンサの焼損
- 保護リレーの誤動作
- ラジオやテレビなどのノイズ
これを防ぐため、ガイドラインでは、総合電圧ひずみ率の許容レベルとして
- 高圧系統 5%
- 特別高圧系統 3%
という目標が定められている。
コメント