再生可能エネルギーのあまり知られていない課題のひとつに、「慣性の低下」というものがあります。
電力系統における慣性は、回転している火力発電機が回転しつづけるような性質をイメージしていただければと思います。詳細は、本記事内で後ほど紹介します。
慣性は、火力発電にはあって、太陽光発電や風力発電にはないものです。
風力発電は一見すると、回転しているので慣性がありそうですが、そのままでは慣性をもたないのです。
このため、火力発電が、太陽光発電や風力発電に置きかわってくると、電力系統全体として慣性が低下します。
すると、どうなるでしょうか。
ちょっとしたことで、周波数が変動しやすくなります。
周波数が変動しやすいということは、大規模停電につながる可能性が高くなることを意味します。
今までは大規模な停電につながらなかったようなこと(たとえば送電設備への小規模な落雷など)によって、大規模停電につながってしまう可能性が高くなることが考えられます。
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