「エアコンディショナーのエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等」では、国内向けに出荷する業務の用に供するために製造されたエアコンディショナーのエネルギー消費効率の指標として、通年エネルギー消費効率を使用することが定められている。
通年エネルギー消費効率(APF)とは
資源エネルギー庁の資料では、通年エネルギー消費効率について次のように説明されている。
年間を通してある一定条件をもとにエアコンを使用したとき、1年間に必要な冷暖房能力を、1年間でエアコンが消費する電力量(期間消費電力量)で除した数値。
資源エネルギー庁「統一省エネラベルを見てみよう!」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/pdf/touitsu_shoene_label_221001.pdf (閲覧日 2024/02/17)
通年エネルギー消費効率は、「冷房により除去された熱量」と「暖房により加えられた熱量」の総和を、その消費電力量で除した値として求められる。
これにより、より実際の使用状況に近い省エネルギー性能を求めることができる。
参考:APFは Annual Performance Factor (年間性能係数)の略。
基準エネルギー消費効率
「エアコンディショナーのエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等」の第3表より、基準エネルギー消費効率は3.9~6.0の範囲にある。
製造事業者等は、製造されたエアコンディショナーのエネルギー消費効率と、基準エネルギー消費効率について、第3表の区分ごとに出荷台数により加重して調和平均した数値同士で比較し、エネルギー消費効率が基準エネルギー消費効率を下回らないようにすることが定められている。
文献
エアコンディショナーのエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(令和五年三月二八日)
R2 問題3 (10)
コメント