成績係数の向上などに寄与するヒートポンプについてまとめる。
参考:成績係数とは
ヒートポンプにおける熱の移動
一般に熱は高温側から低温側に移動するが、ヒートポンプでは、フロンなどの冷媒を利用し、熱を低温側から高温側に移動させる。
参考:冷媒とは
圧縮機を使用して、空気や水などの内部エネルギーを熱として汲み上げ(熱を奪い)、より高温の物質に熱を伝える。
熱を汲み上げる対象の例として、
- 冷房の排熱
- 地中熱など比較的低温の自然エネルギー
などがある。
冷凍機との違い
冷凍機は低温側での熱の吸収(=冷却)に着目している。
参考:冷凍機とは
ヒートポンプは高温側での熱の放出(=加熱)に着目している。
参考:冷凍と加熱の両方を備えた装置は一般的に「ヒートポンプ」と呼ばれる。
(ただし「冷凍機」と呼ぶこともある。本来機能である「冷凍」機能を持った冷凍機応用装置のひとつとして扱われる。)
文献
オーム社 編「電験三種やさしく学ぶ機械(改訂2版)」オーム社(2018)
p275「8-4 1 ヒートポンプ」
一般社団法人 日本冷凍空調工業会 ターボ冷凍機技術専門委員会「ターボ冷凍機ハンドブック2013」
p2「1章 ターボ冷凍機の基礎」
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